今村病院トップページ > 健康診断・人間ドック > 最新鋭CT キヤノン製Area Detector
〒841-0061 佐賀県鳥栖市轟木町1523-6
健康管理センター(健診)0942-84-1238
今村病院トップページ > 健康診断・人間ドック > 最新鋭CT キヤノン製Area Detector
2018年12月1日、当院に最新鋭のマルチスライスCT装置が導入されました。一番の特長は、世界一広範囲の撮影を可能とした320列面検出器を搭載することで、従来のマルチスライスCT装置に比べ、検査時間が飛躍的に速く、しかも身体の内部をより細く検査できることです。
これまでは、動きがあって描出が困難であった心臓の血管(冠動脈)も、極めて鮮明な画像で診断が可能になりました。それゆえ、今まで血管造影装置(アンギオ)で行われていた検査が、この最新鋭のCTで簡単に行えるようになりました。しかも、造影剤の量や放射線被曝も半減できますので、患者様の負担が圧倒的に少なくなります。またCT検査では、造影剤を注入する際に、静脈注射だけで済みます(従来のようにカテーテルを血管内へ挿入する必要もありません)ので、より安全に診断することができます。
この装置は身体の内部を一度に16cm見ることができ、かつその間隔は0.5mm間隔です。
今までは細かく見るためには撮影時間が掛かってしまいました。結果的に被曝も多くなってしまいました。今回導入した最新鋭CT装置は16cmを撮影するのにわずが0.275秒。頭部や心臓をはじめ、全身の各臓器でもあっという間に検査が終了します。
勿論、被曝も少ない状態で検査を受けられますので、小児や高齢者をはじめ、すべての患者さまにとって大変有用な検査を実現します。
320列装置では、従来装置と比較すると、息止め時間を大幅に低減することができ、
より楽に検査を受けていただくことが可能になります。
心臓を一瞬で捉えることが可能となり、楽に心臓CT検査を受けていただくことができます。
カテーテル検査をすることなく、狭心症や心筋梗塞の危険度を評価することが可能です。
脳動脈瘤(りゅう)では形状や大きさを、くも膜下出血では脳動脈瘤が破裂した状態が描出でき、脳梗塞(こうそく)では血管の詰まり具合や血流がどの程度減少しているのかを迅速に把握できます。
狭心症や心筋梗塞では冠動脈(かんどうみゃく)が石灰化やプラークによって詰まり、動脈硬化を起こします。この冠動脈内の詰まり具合や血流がどの程度減少しているのかを迅速に把握できます。
放置すると死亡に至る可能性の高いがんを見つけ、このがんの血管造成・新生などの情報をこの検査で得ることによって、腫瘍診断や治療方法・効果の判定など、がん診断の向上が期待できます。効果的な治療方法を確立できることで、救命が可能になります。
CT検査を受ける場合、鎮静剤や麻酔等が使用して眠らせて(動かないようにして)撮影をしていました。泣いている新生児や状態が悪く動いてしまう可能性がある幼児でも、鎮静等をせずに検査が行うことが可能になります。また1度に16cmを撮影できますから従来検査では複数回撮影した検査でも1度で終了することが可能になります。