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消化器内科

【写真】消化器内科の様子

消化器内科では総合内科・消化器外科・放射線科と連携しながら消化器疾患全般の診療をおこなっております。また治療後はかかりつけ医に戻し、地域完結型の医療を目指しています。

患者さんに応じて臨機応変に内視鏡治療、IVR(カテーテル治療)、外科手術、薬物治療、緩和治療などを適時選択し、早期退院・早期社会復帰を心がけています。さらに、積極的に学会講演会活動をおこない、最新知識の取得に励むとともに啓蒙活動に取り組んでいます。

消化器疾患の治療には、内視鏡は欠かせない存在です。すべての消化器内科医師が内視鏡診療をおこなっています。

胃がんとピロリ菌

胃がん検診の普及に伴い、胃がんで命を落とす人は減少してきましたが、それでも年間5万人以上が胃がんで命を落としています。1982年に胃の中にピロリ菌が生息していることが分かり、これを除菌することで胃がんの発生が約3分の1抑制できることがわかってきました。ピロリ菌の除菌治療は1週間の飲み薬で約90%の成功率ですが、除菌治療をおこなうには内視鏡検査をうける必要があります。内視鏡検査で胃がんの有無を調べるのと同時にピロリ菌をチェックすることをおすすめします。胃がんは半数以上が内視鏡治療が可能な状態で発見されています。また、胃がん予防のために積極的にピロリ菌除菌治療をおこなっており、除菌判定の尿素呼気試験は院内検査ですので直ぐに結果が判明します。ピロリ菌については、さらに詳しい説明があります(後述するヘリコバクターピロリ感染症へ)。

※音声が流れます。ご注意ください。

胃内視鏡検査の流れ https://youtu.be/a4w4FLcMEgQ

増え続ける大腸がん

近年、食習慣の欧米化とともに大腸がんにかかる人が増えています。国立がん研究センターの調査によると、2018年は5万人以上が大腸がんで亡くなっています。おなかの痛みや排便時の出血、便が細い、下痢が続く、体重減少などがある場合はすでに進行していることも多く、その際の治療は手術に加えて抗がん剤治療が必要なこともあり身体的にも経済的にも負担がかかります。しかし、大腸がんは「がん」になるまえに大腸ポリープ(腺腫といわれるがんの前段階)で治療すればおなかを切る必要がなく、多くが日帰りで内視鏡治療が可能です。たった1回の大腸内視鏡検査で大腸がん死亡率が60~70%低下するという研究もあります。適宜鎮静剤を使用しながら苦痛の少ない内視鏡検査に取り組んでいます。大腸がん死亡を減らすためには、やはり大腸内視鏡検査を啓蒙していくことが重要と考えています。

すい臓がんって?

すい臓がんは非常に予後の悪いがんであり、診断時すでに8割の人が手術できないといわれています。毎年3万人以上がすい臓がんと診断され、そして3万人以上がすい臓がんで亡くなっています。それだけ早期発見が難しく、また治療も難しいがんなのです。すい臓がんで亡くなる方を少しでも減らすには早期発見しかありません。1㎝未満ですい臓の中にとどまっているすい臓がんであれば手術での長期予後が期待できます。早期発見のための検査として、当院では超音波内視鏡検査を積極的におこなっています。


胆石症について

肝臓で作られる消化液である胆汁の通路を胆道(たんどう)と呼びますが、この胆道にできた結石のことを胆石といいます。胆のうにできた結石は胆のう結石と呼ばれますが、胆管にできた結石は胆管結石と呼ばれます。一般的に胆石といえば胆のう結石のことを指します。腹痛の原因になることもありますが、無症状であれば治療の必要はありません。しかし、胆管結石の場合は、無症状でも治療が必要となります。結石が胆汁の出口に詰まってしまうと命にかかわるような重篤な状態になってしまうからです。高齢化社会になり、胆管結石をもつ患者さんが増えてきています。

肝臓がんで命を落とさないように ~肝炎対策プロジェクトについて~

佐賀県は、19年連続肝がん粗死亡率ワースト一位という不名誉な記録がありました。2017年9月から佐賀県と佐賀大学肝疾患センターの支援を受け、肝疾患に対するプロジェクトが進行中です。佐賀県の中でも鳥栖三養基地区は肝炎検査受検率が約3%と他の地区に比べて低いことがわかっています。さらに佐賀県は、全国と比較して肝がんの原因としてのC型肝炎の割合が高いことがわかっています(全国65% vs 佐賀72%)。肝がんの原因であるB型肝炎・C型肝炎の掘り起こしをおこない、積極的に治療を受けていただくために、健診・外来・入院中の患者さんに肝炎ウイルス検査を勧奨し、まずは検査を受けて頂いています。そのうえで陽性になった方を追跡していき、最終的に肝臓がん死亡率の低下につなげるプロジェクトです。健診・外来で「働く世代」の方々に検査を受けて頂くことができ、佐賀県で特に課題となっている「働く世代」の受検率向上に貢献できています。今後も職員一同、肝臓がん死亡率低下のために頑張っていく所存です。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は近年増加傾向です。日本人の食生活が肉中心に変化していることも一因と考えられています。食道は口から入れた食物を、胃に送るための管で、通常一方通行です。食道と胃の間は下部食道括約筋によって、通常は閉じられていますが、食物を飲み込んだ際に開いて、食物を胃に送り込みます。胃では、酸性度の強い塩酸(胃酸とも呼ばれています)と消化酵素が含まれる胃液が分泌されています。胃液は食物の中に含まれるタンパク質を分解し、おかゆ程度の固さにすることで、小腸で吸収しやすい状態にします。

イメージ

胃には酸から粘膜を守る防御機能が働いています。しかし食道にはこの防御機能がないため、何らかの原因で胃酸が食道に逆流すると、食道粘膜は強い酸である胃酸にさらされて炎症を起こします。 また、胃酸によって活性化されたタンパク質分解酵素が食道を傷つけます。胃から食道への逆流が繰り返し起こると、食道の粘膜にただれや潰瘍が生じ、胸やけや呑酸などの不快な症状が起こります。

内視鏡検査による逆流性食道炎の重症度分類(改訂ロサンゼルス分類)
内視鏡で認められた食道炎の進行度を客観的に表すために「重症度分類」が用いられます。現在の炎症の程度と治療後の炎症を具体的に比べることができます。重症度分類は、食道の粘膜のただれ、白苔(はくたい)ないし発赤(ほっせき)を有する領域の広がりの程度によってグレード6段階に分類されています。

治療

逆流性食道炎の治療の基本は、食道内に酸が逆流するのを防ぐことです。本来、胃酸の分泌が盛んなことは、消化の面からも、生態防御の上(細菌が強酸で死滅するからです)からも悪いことではありませんが、胃の蓋が開いている状態ではむしろ、メリットよりデメリットの方が大きくなります。自然な方法で蓋が閉まらなければ、外科的治療でなんとか蓋を閉じるか、薬物で胃酸の濃度を抑えることになります。また生活習慣の改善も大切です。
内科的治療としては、プロトンポンプインヒビター(PPI)(パリエット、タケプロン、オメプラゾールなど)やカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P – CAB)(タケキャブ)を内服していただきます。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃潰瘍は胃液によって胃壁に炎症が起こる病気です。普段は胃壁には胃液の影響を受けないような防御機構がありますが、何らかの理由で胃や十二指腸の粘膜が荒れている胃液の影響を受けるようになります。ヘリコバクター・ピロリ感染・喫煙・ストレス・痛み止め (NSAIDs)の使いすぎなどが胃壁が荒れる原因になります。主な症状は、みぞおちの痛み・黒色便・吐血などになります。 症状や身体診察に加えて、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を用いて診断します。治療には胃粘膜保護剤や胃酸抑制剤を用いますが、ピロリ菌感染がある場合は除菌したり、原因となる薬剤がある場合はそれを中止したりします。

ヘリコバクター・ピロリ菌感染症

従来胃内は強酸性のため細菌は生息できないと考えられていましたが、1982年にWarrenとMashallの二人が胃内に細菌が生息していることを発見、これが後にピロリ菌と命名されました。なぜピロリ菌が強酸性のなかで生息可能かというと、自身の持つウレアーゼという酵素で胃内の尿素を分解してアンモニアを産生、これにより胃液を中和して生存可能な環境を作りだしているわけです。この巧妙な仕組みには驚嘆させられます。主な感染経路として考えられているのは不衛生な飲み水で、このほか便を介してや、口から口への感染が考えられています。一般的に後進国では感染率が高く、日本では高齢になるほど感染率が高くなっています。

 

・ピロリ菌が関係する病気

(1)胃潰瘍、十二指腸潰瘍
感染により粘膜の防御機能が低下して発生する。除菌治療が始まってから再発が激減しました。
(2)胃癌
現在大多数の胃がんはピロリ菌の持続感染による慢性胃炎を経て発生すると考えられており、除菌により胃がんの予防が可能と考えられています。
(3)MALTリンパ腫
低悪性度のリンパ腫で除菌により治癒することが可能です。



・診断

胃カメラにより胃の粘膜を生検採取して検査する方法(鏡検法、培養法、ラピッド・ウレアーゼテスト)やピロリ菌が産生する二酸化炭素を測定して診断する方法(尿素呼気試験)、血液中の抗体価を調べる方法などがあり、これらのいずれかの方法でピロリ菌の感染を証明することが必要です。

・除菌治療
抗生物質2種類(ペニシリン、クラリスロマイシン)と胃酸抑制剤を一週間服用します。

・除菌の判定

内服終了後6~8週間以上たって除菌ができたかどうかの判定を行います。この場合除菌後の抗体低下には数ヶ月かかりますので、血中の抗体価を測定する方法は効果判定には不適です。以前はほとんどが除菌可能でしたが、最近では抗生物質に抵抗性のある菌が出現しており、除菌出来ない例も増えています。この場合はクラリスロマイシンにかえてメトロニダゾールを使用して再除菌をおこないます。二回目の除菌治療までは保険診療範囲内ですが、3回目以降あるいは抗生物質にアレルギーのある方は保険適応外治療となります。3回目以降の治療や抗生物質にアレルギーのある方についても十分に説明のうえ治療をおこなっていますのでご相談ください。

便秘症

一般的に排便が週に3回以下で、便が硬く排便時に痛みを伴ったり便に血液が付くなどの排便困難があることをいいます。便秘によって有害物質を体に溜め込み、さまざまな症状や病気が発生することがあります

【便秘の分類と主な原因 】

(1)習慣性便秘(慢性便秘)
・腸の動きが弱くなっている 
・加齢やその他の病気による神経の機能の低下
・生活習慣やストレスによるもの
・食生活が悪い
(繊維質が少ない、脂肪が多い、水分が少ない、ミネラルが少ない、ダイエットなどで食事量自体がが少ない)

(2)一時性便秘(急性便秘)
・環境が変わったことによるストレスなど

(3)弛緩性便秘
・内蔵が重力に従って垂れ下がるため、腸の運動が低下してしまう

(4)直腸便秘
・便があっても感じなくなることによる便秘
便意を感じにくくなることにより、便が直腸にまで達しても直腸やその手前にある神経がさらに不感になることによる悪循環が生じる

(5)けいれん性便秘
・精神的あるいは肉体的なストレスが原因となって、大腸が緊張し痙攣
ることで便が移動しにくくなる

(6)器質性便秘
・他の病気が原因で便秘の症状が出ていること

【便秘を起こす病気の例 】
糖尿病糖尿病性神経障害による) 橋本病慢性甲状腺炎) 過敏性腸症候群  子宮筋腫  脱水症 大腸癌(特に直腸や左半結腸にある場合) 腰部脊柱管狭窄症 パーキンソン病 急性腎不全 脊椎圧迫骨折など

【治療】
・食事療法、運動療法、薬物療法

機能的ディスペプシア

・特別な病気がないのに胃がもたれる。すぐに胃が張ってあまり食べられない。みぞおちが痛む。そのような状態を『機能性ディスペプシア』といいます。ディスペプシアは消化不良の意味で、胃痛や胃もたれなど胃の不快症状を指す医学用語です。胃の不調を訴え、胃カメラや検査を受けても原因となる特別な病気は見当たらず、それでも続く胃の不調に悩まされる人は多くいます。日本では約10人~4人に1人の割合で、認められると言われます。機能性ディスペプシアには、ストレスや生活習慣が大きく関わります。人それぞれの状態に合わせた適切なお薬を選ぶとともに、ストレスコントロールや生活の見直しなど、「こころ」と「からだ」両面からのトータルな治療が根本の改善につながります。その他、治療としては、薬物療法を行います。

 

【炎症性腸疾患(IBD)】

●「潰瘍性大腸炎」「クローン病」の2つの慢性疾患があります。


●両疾患ともに以前は比較的稀な疾患でしたが、近年患者数は急増しています。


若い方に多い疾患ですが、「潰瘍性大腸炎」は近年高齢者でもみられるようになりました。

<潰瘍性大腸炎>
●大腸の粘膜が広い範囲で炎症を来す、原因不明の疾患です。

(正常の大腸内視鏡像)     (潰瘍性大腸炎の大腸内視鏡像)

 

●症状は、粘血便(粘液混じりの便)が多いです。

 

●お腹の症状以外にも、症状が出ることがあります(腸管外合併症)。

 

慢性的につきあっていく疾患ですので、炎症を落ち着けて「寛解期(炎症が落ち着いている時期)」を長く維持することが重要です。

●診断は、病歴や身体診察の他、血液検査や便の細菌検査に加えて大腸内視鏡検査、X線やCT検査等の画像検査を行って、総合的に判断します。
特に感染性腸炎をはじめとした他の腸の炎症との区別が大切ですので、高い専門性と十分な臨床経験が重要になってきます。

 

●治療は、近年多くのお薬が使用できるようになりましたが、炎症が強い場合は免疫を抑えるお薬を使用する場合があります。診断と同様に高い専門性と十分な臨床経験が重要になってきます。

 

<クローン病>
●口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位に起こりうる原因不明の炎症性疾患です。


●症状は、長期間続く下痢や腹痛が多いです。


「小腸」や「肛門」にも症状が多いことが、潰瘍性大腸炎と異なる特徴です。

 

 

●消化管以外にも多くの症状が出る場合があり、全身の疾患としての対応が必要です。

●診断は、病歴の他、各種画像検査(MRI、CT、超音波検査、小腸内視鏡検査、透視検査)を行って、総合的に診断を行います。

 




※小腸の内視鏡検査は適応を満たせば、「カプセル内視鏡検査」も当院では施行可能です。

●治療は、近年治療効果の高いお薬が使用出来るため、以前に比べて飛躍的に治療しやすくなりました。しかし、免疫を抑えるお薬の使用や栄養療法、手術も必要となることがあるため、診療には高い専門性と十分な臨床経験が重要になってきます。

 

<患者様へ>
炎症性腸疾患の診療には、高い専門性と十分な臨床経験が必要です。
当院では小腸も含めた内視鏡検査をはじめ、専門医による診療が可能です。
いつでもご相談ください。

 

主な対象疾患

  • 食道炎
  • 胃食道逆流症
  • 食道潰瘍
  • 食道癌
  • 食道アカラシア
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 慢性胃炎
  • 機能性ディスペプシア
  • 出血性胃炎
  • 蛋白漏出性胃腸症
  • 胃癌
  • 胃MALTリンパ腫
  • 大腸癌
  • イレウス
  • 虫垂炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 過敏性腸症候群
  • 出血性大腸炎
  • 腸結核
  • 腸ベーチェット
  • 大腸憩室症脂肪肝
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変
  • 肝癌
  • 非アルコール性脂肪性肝炎
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 自己免疫性肝炎
  • アルコール性肝障害
  • 薬剤性肝障害
  • 肝膿瘍急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 膵癌胆嚢炎
  • 胆石症
  • 胆道癌
  • 総胆管結石

次のような症状がある方は、検査・診療をおすすめいたします。

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血管内治療(IVR)センター

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血管内治療(IVR)センターは「血管内治療」に特化した新施設です。
今村病院では最先端の医療で患者さまをサポートしています。センター概要はこちらからご覧ください。

脳神経外科
最新の医療と確かな検査技術であなたの脳と、神経を守ります。
循環器内科
高血圧や心臓疾患、動脈硬化、成人病など心臓の病気などのエキスパートです。
放射線科
カテーテル治療の手技を用いて、様々な腫瘍や血管病変の治療を行っています。
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医師募集中

最新鋭CT キャノン製Area Detector導入 世界最多列(ハイエンド320列)高速回転(0.275秒)の高速撮影により検査の負担を軽減します。※2018年12月1日導入

内視鏡治療センターのご案内 最先端の技術・設備による内視鏡治療・検査をご提供

専門外来

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特診外来

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生活習慣病の一次予防のための遺伝子検査を開始 体質遺伝子検査(肥満遺伝子・アルコール感受性遺伝子)を開始しました。一人ひとりにあった病気の治療や予防をすることができます!

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患者さまにより良い医療を提供するために、診療所と当院が協力しながら患者さまを中心とした医療を実践していきます。

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在宅医療・訪問看護

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本院を拠点に在宅医療を展開しています。ご自宅でも、必要な検査も受けられ、急変時の際には本院への対応がスムーズになります。

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